株式会社九宝

人は、ある時間経つと、においになれてしまう

2017.06.14

嗅覚の順応、という言葉を聞いたことがありますか?

強いにおいでも、だんだんその場にいると、なれてしまい、そのにおいを感じなくなる、気にしなくなることです。

すべてのにおいに言えることではないのですが、一定期間、同じにおい環境にいると、ありませんか?

この機能は、他のにおいを嗅ぎわけるための、人間が持っている大事な機能ですが、時に、とても香水が強い人や、部屋の香りが強くなっていく原因のひとつです。

ニオイトラブルでも、良くある話なのですが、ニオイになれてしまっている人は、そのニオイに関して、本当に気にならないんです。

確かに、生きていく上で、ある程度、順応するというのは、鼻だけでなく、人間関係も同じですけれどね。

ただ、第一印象は、やっぱり大事ですから、飲食店など店舗経営をされている場合は、気をつけたいですね。

私も、なれているはずなのに、商売柄、トイレや汚水、厨房排水のニオイがするお店に入ると、それだけで、色々なことを思い出してしまい、気が滅入ってしまいます。

においは、前回、脳との関係をお話ししたように、記憶とも関係する海馬への働きかけもあるようですので、最初の印象は大事だと思います。

以上、におい嗅覚の順応についてでした。